今回はスクリメージについて紹介します。
スクリメージとは、元々はアメリカンフットボールのセットしてから始める実戦的全体練習を意味します。
日本のバスケ用語としては何故か練習試合とか試合形式の練習と解釈されていますが、ブルデビでは「必要に応じてストップしプレイの確認やリプレイをする、ハーフコート又はオールコート実戦的5対5」として取り入れています。⛹️♀️
通常はほとんどハーフコートですが、大会期間中やアーリー強化の時はオールコートが5割前後になります。⛹️♂️
〈主眼〉
⭐︎課題→正しい努力→分析、の繰り返し
⭐︎判断力の育成・強化
⭐︎声とコミュニケーションの徹底
〈要点〉
ハーフの基本…1回10〜15分。原則は勝ち抜き形式、スタートするディフェンスを頑張らないとオフェンスできない。特にオフェンスを重視したい時は勝ち抜け形式にして勝ったら交代。
オールの基本…1回5分以内を繰り返す課題練習。又は2分以内の時間や得点・ファウル回数など具体的に決めて行う実戦想定練習。試合形式はほとんどない。
分析と課題設定…始める前と合間の給水休憩時には必ず分析と課題設定をする。コーチが入る場合、5名の選手間のみの場合、特に決めた課題がある特定の選手間の場合等、状況に応じて行う。
観る位置…ハーフの時はリード審判(エンドライン沿い)、オールの時はトレイル審判(ハーフライン近く)の位置で、少しずつ動きながら観る。
観る範囲…コーチ、審判、マンツーマンコミッショナー全ての視点で観る。まずはソフトセンタリング(俯瞰)で全体を観察し、徐々にボール〜リング間に移して、課題に対して実行できているか確認する。
約束事…チーム、又は個人のプレイに関し絶対に守るべき事項について明確にして、理解した上で徹底する。
止める時…課題に対してあまりにも実行できていない、特に約束事が守られていない場合は、「伝達事項を脳に動画として保存しリプレイ可能」と判断した時だけ止める。課題と関係ない時や結果論で止めるとマイナス効果の方が大きい。ファウルはデュエルを強化したいからなるべく取らない。バイオレーションは厳しめに取る。笛を使わない。「敵」という言葉は絶対に使わない。
〈留意点〉
教えすぎない…観察する。育てる。
バランス…スクリメージに限らず全ての原則。成功したプレイに偏らない。
課題の徹底…絶対的な約束事は何度でも躊躇せず止めてリプレイする。必要に応じてコーチが見本をみせる。
判断力の育成…質問形式(オープンクエスチョン)を適度に取り入れる。間違っている場合でも明らかにトンチンカンでない限り否定せず、「う〜ん、惜しい」とか「それは3番目かな」とか開放的にする。
戦術の選択…単純に強化する絶対戦術と相手チームを想定した相対戦術を使い分け、その理由や必要性を理解させる。
ホワイトボード…始める前、勝ち抜き形式で抜けた後、合間の給水休憩時等、コーチに関係なく選手間で行う。
〈まとめ〉
★近道はない。一歩一歩進む!
★やらされるのではなく、自ら又は自分達がやりたいからやる!
★ミスをおそれない。正しい努力の中でのミスは成長への道のり!
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