今回はハーフコートスクリメージにおけるディフェンスの絶対戦術での主な約束事とポイントを紹介しますが、要であるリバウンドについてはあまりにも多いので別の機会で述べたいと思います。
〈メイン課題〉
声とコミュニケーション、約束事の徹底、アジャスト(新しい事・想定外の事・対応できていない事などへ調整し適応する)、リバウンド、アーリーへの切換
〈理想〉
選手だけで相手チームの意図を見抜き、コミュニケーションを図り、アジャストする
〈1線の課題〉
主な課題…ワンアーム、ケルモモ、ディレクション、シュートブロック
ワンアーム…足は揃えず常に両手又は片手を上げる。相手を眼だけを見るとフェイクにかかりやすいので、顎や身体全体をソフトセンタリング(俯瞰)で観る。
ケルモモ…ドライブされた場合、逆側の足で床を蹴るようにすると共に、ドライブ側の腿筋肉を使い強く大きく1歩目を出す。まずはサイドステップ、抜かれそうになったらクロスステップ。縦に抜かれたら無理して正面に入らず並走して着いていく。
ディレクション…例年秋以降に導入。ノーミドル・ノーライン・ウイークの3型あるが、現行のマンツーマンルールでのノーミドルは難しい。
シュートブロック…ファウルや抜かれる事を恐れず積極的にトライ。ポイントは予測と駆け引き及びシュート後のアウト。
〈2線・3線の課題〉
主な課題…声とコミュニケーション、予測・準備・駆け引き
主なスキル…スタンス(オープンとディナイ)、ボールライン、前チェック、寄り散り、ローテーションとダウン、ヘジテーション、クローズアウト、チェックバック、アウト
ポジショニングと構え…ボールの場所によって着く位置や構えは変わるが、原則はミドルラインに立ち止まらずジリジリと動く。ボールマンとマークマンをVビジョンで観て、ボール側の腕を上げ手のひらを向け、逆側の腕は胸の前に折り畳む。カバーする時の役割を表すポジション番号(逆サイドの高い場所から順に1番・2番・3番、ボール側は番号無しディナイ)を大きな声で教え合う。
視野…ボールだけを直接見ない。ボールとリングの間をVビジョンで観る。
〈アーリー切換とライン作り〉
役割…1番/ミドル(ボールを運ぶポイントガード)、2番/リード(サイドライン際をボールラインより前に走る)、3番/トレーラー(エルボーとエルボーの間の仮想ラインをボールラインより後ろから走る)
ライン作り…各選手が1番・2番・3番を瞬間的に選び、走るコースを決め、少しでも速くスタートする。様々なシチュエーションがあるので、ハーフコートスクリメージの中で常に意識し強化する。
アウトレット…基本型はマイボールになった瞬間にエルボー周辺へ走り出した1番へのパス。コーナーへのパスは極力避ける。フリーの状態であれば自らドリブルで行くかパスするか選んで良い。
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