チャージド・タイムアウトは使いようによって、勝敗を左右するほどの価値があったりチームの強化に役立てられる場合もあれば、全く意味がないどころかマイナスになる場合もありますので、請求する前に何故取るのか、どのような指示をするのか、自分の中で決めてから取る必要があります。
例外は夏の試合で給水を取るべき状態の時で、健康面での必要性又はより良いパフォーマンスを発揮してほしい場合は、しっかり観察してやや早めに取るべきでしょう。
〈必要性〉
公式戦や実戦を想定した強化試合…必要に応じて取る。ただし、できるだけ声の指示で済ませ、思いつきや明確な必要性がない時は取らない。
通常の練習試合…試合前に出したチームや個人の課題が全くできていない又は意識できていない時に取る。意識しているができない場合や流れを変える為だけの時は我慢する。
〈タイミング〉
3Qまでは早すぎない・遅すぎない・流れが良い時は取らない。4Qはできるだけ我慢して、交代によって流れを変える。延長は手遅れにならないように早めに取る。
〈時間配分〉
45秒のうち基本パターンは、戻って給水等15秒、現状分析と課題確認15秒、具体的指示15秒。事前に決めていれば充分可能。
〈具体的指示内容〉
戻ってきても給水や選手間でのやり取りなどを待ち、少し間を置く。
落ち着いたら現状の問題点や課題の確認を、精神的(モチベーションが低い、声やコミュニケーション不足)、技術的(何度も同じミスをする、シュート効率が悪い)、戦術的(各自最低限の役割が果たせていない、オフェンスのパターンが課題に沿っていない、オフボールのポジショニングやシュートセレクションが悪い、ディフェンスが機能していない、リバウンドが取れていない)等の中から優先順位を決めて、特に重要なポイントを話す。
それから具体的な指示を出すが、解決策や課題は多くて3項目、具体的かつ肯定的(〇〇してもいいよ、はダメ)でわかりやすく、内容については取得する前に決めておく。
例としては、〇〇の声を出すよ、ミスしても良いから〇〇しよう、1線はワンアームでプレッシャーをかけよう、フラッシュには前チェックだよ、アウトをするよ、ローテーションは〇〇するんでしょ、アーリーは〇〇で積極的に出そう、等です。
試合後に必ず自己分析をして、タイムアウトでどこが変わったか、プラスになったか、次にどう活かせるか、など結果論で判断せず総合的に評価すれば、次はもっと効果的になります。
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