理念を実践化するにあたり、指導上で重視しているのは「ポジティブモチベーション」と「判断力の強化」ですが、今回は「ポジティブモチベーション」を紹介したいと思います。
ポジティブモチベーションを簡単に言うと、前向きで内発的な動機付けから純粋にバスケを楽しむ(ご褒美や罰ゲーム、賞賛や叱責などの外発的動機付けは一時的な効果しかない)。例えばシュートを決めたいとか1対1が楽しい等、単純な内的欲求が真の実力を向上させる! が前提になります。
そして、前回「ブルデビの理念」で述べた「心技体の向上や組織プレイの習熟だけではなく、まずは家庭内と学校での行動をしっかりする」以降が重要になるのですが、今回は省略して指導上の留意点について述べていきます。
指導上の段階的対応
①観察…単純なミスについては極力無表情、指導者の反応を気にさせない。
②声かけ…ナイスプレイ等は本人だけでなく全体に言う、特に成功しなかったトライにはできるだけ声をかける。
③質問…課題を理解せずミスした場合はまず質問、それから正解例を示す。
④指示等…サボったり逃げた場合はレベルに応じ指示叱咤等を使い分ける。
⑤中断…絶対的な約束を破った場合はまず中断、解決策を考えさせる。
ストレスの度合いにより伸びる時期
①足踏み,後退,やり残し,理不尽な事があるとストレスがたまる→伸び悩む。
②目標や課題に対して進んでいると感じればストレスは少ない→伸びる。
③達成感,完了感を自己承認すればストレスにならない→順調に伸びる。
指導上の心構え
①「教える」より「育てる」!
観察中心として、課題に沿った事項のみアドバイスする。
②結果で判断しない!
トライ,チャレンジしたプレイ(特に成功しなかった場合)を評価する。
③優先順位が高い事項は粘り強く!
すぐに成果が出なくても諦めない。
最重要ポイント
「課題」→「正しい努力」→「分析」の繰り返し!
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