引き続き「判断力の強化」について紹介しますが、要点は「瞬間的判断力」を日頃からどのように習得し、より強化していくか! になると思います。
判断力について、①気付き→ ②動体視力と予測(時間軸)→ ③認知→ ④具体的判断→ ⑤行動 のうち、①〜④のどの部分が弱くてもベストな選択はできません。一方で①と②を練習で鍛えていれば、どの選手もある一定のレベルまで判断力は備わります。
対人での気付きの強化
遊戯的練習…低学年向き。手つなぎ鬼,ドリブル鬼,ミラードリルなど。
楽しみながら相手の意図や動きを理解し、気付きと判断力の初期化を図る。
基礎的練習…2対1や3対2のアウトナンバー、ルーズボールからの対人、トライアングルパスカットなど。相手の位置,意図,動きを理解し、気付きと判断力の向上を図る。
応用的練習…2対2、3対3、4対4、パッシングダウンなど。相手の位置,意図,動きに加えて様々な変化を理解し、気付きと判断力の強化を図る。
実戦的練習…様々なバリエーションでの5対5。特に相手チームの特徴を想定したり残り時間,得点,ファウル数を仮定した上で、質問形式でのリプレイを取り入れたスクリメージは、コミュニケーションも含め瞬間的判断力を非常に高める効果がある。
時間軸の強化
遊戯的練習…空中や転がしてのボール当て、放り投げハンドリングなど。
楽しみながら動体視力の意識付けと時間軸を理解し、予測の初期化を図る。
基礎的練習…ディフェンス無しでの四角(スクウェア)パス、ランニングシュート、ツーメン、スリーメンなど。
スピードと距離感の感覚を理解し、時間軸と予測の向上を図る。
応用的練習…ディフェンス付きでのトライアングルパスカット、パッシングダウン、ツーワン、スリーツーなど。
スピードと距離感に加えて、相手の移動位置,意図,動きを判断し、時間軸と予測の強化を図る。
判断力が伸びる時期、及びその対処法
①伸び悩み…プレイのアイテム数が少ない。毎回指摘される。結果で評価される。
アイテム数を増やすと共に、課題レベルを下げ、できる事に集中し、成功回数を増やす。
②伸びている…アイテム数とプレイの成功回数が増え、少し集中力と自信がついてきた。
アイテムの難易度と課題レベルを上げ、色々なプレイにトライし、成功率を上げる。
③順調に伸びている…集中力,冷静さ,自信がついて、結果にとらわれずにプレイできる。
新しい目標や課題にチャレンジし、瞬間的判断力を要するプレイの成功率を上げる。
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